2009年年度始めの中山金杯を制したのは、アドマイヤフジでしたが、
この馬は、2008年のジャパンカップダートではレースで14着となる
など、ここ最近は不調気配でした。そんな出がらしの馬が出走してく
るのが中山や京都金杯なので、有馬記念出走組と実際に比較しても小
粒感は否めないところです。ところがこのアドマイヤフジ、過去の三
冠クラシックでは皐月賞で5着、日本ダービーでも4着となるなど、G
I重賞戦では好レースをしてきた過去があったように、金杯組が有馬記
念組に勝つには、こうした穴馬を見つけ出す努力があれば、決して有馬
組を負かすことは不可能ではないということなのです。
実際のレースでは、有馬組の中でもっとも上がりの速かったドリームジ
ャーニー、それとエアシェイディ、アルナスラインらが有力です。特に
ドリームジャーニーは重め残りで、35.9の上がりは、重馬場の中山でも
堅いレースが目立つ現在の状況から、もっとも推してもいいかもしれま
せん。アルナスラインは、“馬鹿馬”と一部で呼ばれるように、体を絞
らずにレースに出走、期待を裏切ることが多く、今回、「絞れて」さえ
いれば、いいかもしれません。エアシェイディに関しては、同厩舎から
二頭出しする際には、注目されていない方の馬を狙えとの格言からいえ
ば、ネヴァブションを狙うべきといえます。他に中山に強く、調教でも
好気配、連戦明けの多い他馬と比べて好条件で出走してきたメイショウ
レガーロ、春先にかけて上位に出てくるマイネルキッツも抑えでいきた
いところです。今回の中山も堅いレースとなりそうです。
中山では、4歳以上1000万下のレースに出走予定のアバレダイコが好気配で
もし出走するのなら、こちらの方も要注目です。今週の中山は荒れ馬場でしたが、
当日はやや重の予想。ゆえに、アルナスライン辺りに不安あり、ドリームジャ
ーニーといった重量馬ではない馬にとっては、やや苦にするかもしれません。
結論として、エアシェイディかドリームジャーニーのどちらかが連対に絡む展開
になりそうなので、軸馬を他の馬のうちのどれにするかと言うところでしょう。
軸馬としてやや重も加味して期待でメイショウレガーロ。抑えとして上の馬では、
ネバブション、エアシェイディ。他にサンツェッペリン、ドットコムあたり。
ドリームジャーニーはやや重で届かないかも。
アメリカジョッキークラブカップの有力出走馬
- |
- |
馬名 |
性齢 |
重量 |
騎手 |
厩舎 |
- |
- |
アルナスライン |
牡5 |
57 |
武豊 |
松元茂 |
- |
- |
ドリームジャーニー |
牡5 |
57 |
池添謙 |
池添泰 |
- |
- |
メイショウレガーロ |
牡5 |
57 |
内田博 |
小島太 |
- |
- |
マイネルキッツ |
牡6 |
57 |
松岡正海 |
国枝栄 |
- |
- |
エアシェイディ |
牡8 |
58 |
後藤 |
伊藤正 |
- |
- |
ネヴァブション |
牡6 |
57 |
横山典 |
伊藤正 |